マリッジ ストーリー。 映画『マリッジ・ストーリー』あらすじネタバレと感想。離婚する夫婦が相手の長所に思いを寄せた境地とは

町山智浩『マリッジ・ストーリー』を語る

マリッジ ストーリー

町山智浩さんがの中でNetflixの『マリッジ・ストーリー』を紹介していました。 is thrilled to be the recipient of several nominations at the. — Marriage Story MarriageStory (町山智浩)で、今日紹介する映画は先週もNetflix配信する映画でしたけど、今回もNetflix映画です。 (赤江珠緒)最近はNetflix映画、多いですね! (町山智浩)Netflix、がんばっているんですよ。 資金力がありますんで。 で、今回は『マリッジ・ストーリー』という映画をご紹介します。 配信は12月6日からです。 で、『マリッジ・ストーリー』というのは「結婚物語」という意味のタイトルですよね。 で、この映画はですね、アカデミー賞主演女優賞、男優賞はノミネート間違いないと思います。 (赤江珠緒)間違いない。 へー! (町山智浩)これ、結婚の話で夫婦の話なんですけども。 夫、旦那さんのチャーリーという人の役はアダム・ドライバーという俳優さんが演じています。 この人、『スター・ウォーズ』の新しい、いまやってるシリーズ。 今年も公開されるやつであのハン・ソロとレイア姫の間に生まれたのにダークサイドに落ちちゃった悪役のカイロ・レンを演じている人です。 顔の長い人ですね。 ブチ切れると何をするのかわからない、非常に危険な人の役ですけども。 その人が旦那さん。 (赤江珠緒)へー! (町山智浩)で、奥さん役はスカーレット・ヨハンソンです。 この人は『アベンジャーズ』シリーズのブラック・ウィドウ役で有名ですね。 で、この2人が夫婦をやるんですけども、素晴らしいんですよ。 この2人の夫婦の演技が。 で、このスカーレット・ヨハンソンという人は演技派だったことをいま、忘れられてて。 黒いパツンパツンの革つなぎでアクションしてる姿ばっかりがみんなに印象付けられているんですけども。 この人はもともと『ロスト・イン・トランスレーション』っていう映画で、新婚旅行で日本に来た若妻なんだけれども、旦那に放っておかれてしまって離婚を決意するっていう映画から出てきた人なんですよ。 (赤江珠緒)へー! (町山智浩)あれがすごく評価された人なんだけど、みんなもう忘れちゃってるんですけど。 あれもね、ソフィア・コッポラという女性の監督がスパイク・ジョーンズという男性の監督と結婚して離婚した話を元にしてるリアル離婚映画なんですが。 で、今回のこの『マリッジ・ストーリー』という映画も「結婚物語」というタイトルにも関わらず、内容は離婚の映画です。 でね、まずこの2人……スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの夫婦がですね、お互いの好きなところを挙げてリストアップするところからこの映画は始まります。 で、奥さんのニコールさんが夫のチャーリーさんの好きなところを挙げていくんですね。 「父親であることを本当に喜んでるところが好き」とか。 あとは「映画を見てすぐ感動して泣いちゃうところが好き」とか。 (赤江珠緒)うんうん。 (町山智浩)「エコロジー、エコとか健康にすごく気を使うところも好き」とか。 「仕事仲間を大事にするところも好き」「几帳面なところも好き」とか。 (赤江珠緒)うんうん。 いっぱい挙がっている。 (町山智浩)「負けず嫌いなところも好き」って言うんですね。 で、今度は旦那さんのチャーリーが奥さんのニコールさんの好きなところを挙げていくんですよ。 「子供と本当に真剣に付き合うところが好き」「誰にでも優しいところが好き」「ちょっとズボラなところも好き」「すごく度胸があるところが好き」「好きで負けず嫌いなところも好き」っていう。 まあ、「負けず嫌い」が共通しているんですけども。 で、「ああ、この2人は本当に愛し合っているんだな」って思うんですね。 それを見ていて。 (赤江珠緒)はいはい。 (町山智浩)で、それに該当する映像も出てくるんですよ。 で、ところが場面がバッと変わって、その2人がリストアップをしているところはどこか?ってういと、結婚カウンセラーのオフィスで。 カウンセラーから「お互いの好きなところを箇条書きにしなさい」って言われたところだったんですよ。 (山里亮太)はいはい。 強制的に? (町山智浩)そう。 カウンセラーの人は「こうやってお互いに好きだったことを思い出していけば、2人はやり直せるかもしれないよ」って言うんですね。 (赤江珠緒)そういうことか! (町山智浩)ところが、そこで奥さんのニコールさんは「もう私は離婚すると決めたんだから、無駄なことはやらせないで!」って。 それで自分の旦那とカウンセラーに「あんたら、2人でお互いのチンチンでもしゃぶってな!」って部屋を飛び出していくんですよ。 (赤江珠緒)なるほど。 かなりお怒りですね。 (町山智浩)もう終わっている感じなんですよ。 で、いまのセリフでも分かるんですけど、これはコメディです。 (山里亮太)そうですね。 離婚コメディ (町山智浩)離婚コメディです。 でね、この『マリッジ・ストーリー』の監督はノア・バームバックという人で。 この人は50歳ですけども。 本人の離婚体験をもとにこの映画を作ったんですね。 で、このノア・バームバックという人は2005年に『イカとクジラ』という映画でアカデミー脚本賞にノミネートされて有名になったんですけど。 その『イカとクジラ』という映画はバームバック監督が思春期の頃に両親が離婚して辛い思いをした体験を元にしたコメディだったんですよ。 で、それから14年後、本人も離婚してこの『マリッジ・ストーリー』という映画を作ったんですね。 (赤江珠緒)自分自身の。 (町山智浩)そう。 両親も離婚したけど、自分もしちゃったんですよ。 で、このノア・バームバックという監督が誰と離婚したかっていうと、ジェニファー・ジェイソン・リーという女優さんなんですよ。 この人はね、往年の映画ファンなら知っている人なんですけども。 『コンバット』っていうテレビシリーズの主役だったヴィック・モローの娘さんなんです。 たぶん50ぐらいの人だったらみんな知っている人で。 あとこの人、ちょっとアイドルっぽいところがあって。 青春映画。 (赤江珠緒)うんうん。 (町山智浩)それに出ていた人なんですよ。 だからちょっとかわいかったんですけども。 で、その映画でデビューしたのがショーン・ペンですよ。 フィービー・ケイツも出ていますね。 おっぱいを出していますが。 (赤江珠緒)お父さんも俳優で。 (町山智浩)お父さんもお母さんも俳優です。 それがジェニファー・ジェイソン・リーっていう人なんですけども、その人と8年ぐらい一緒にいて離婚をしたんですね。 で、このノア・バームバックっていう人はお父さんはやっぱり作家で、お母さんが映画批評家というね、すごい夫婦だったんですけど。 (赤江珠緒)おお、インテリ一家っていう感じでね。 (町山智浩)インテリ一家。 ただ、ノア・バームバックは完全ニューヨークで生まれ育っていて、ジェニファー・ジェイソン・リーはお父さんもお母さんも俳優だからハリウッドで生まれ育っていたんですよ。 だからアメリカの両端の人たちで普通だったら会わない人たちなんですけども、まあ出会って結婚して子供を作って一緒に暮らしていたんですけども。 結局、まあうまくいかなくなって離婚するという。 ただ、やっぱり最初はね、子供がいるから。 8歳の息子がいるから、醜い言い争いとかをしたくないから、円満に離婚しようって言ってるんですね。 この夫婦は。 それで別れても友達で仲良くしていないと、子育ての問題もあるんですね。 なので「仲良くしましょうよ」って言っているんですけども、だんだんとそれは無理になってくるんですよ。 というのは、息子の親権争いが始まるからなんですよ。 (赤江珠緒)ああー。 (町山智浩)まず奥さんがハリウッドで弁護士を雇うんですね。 ローラ・ダーン演じる弁護士を。 そうすると、ハリウッド弁護士だからセレブの離婚を普段、やってるんですよ。 何億円も動くやつをね。 で、こう言われるんですよ。 「円満離婚とかね、そういう甘いことを言っているんじゃないわよ。 これは勝つか負けるかよ!」って。 (赤江珠緒)あら(笑)。 (町山智浩)「そんなチョロいことを言ってるんじゃねえ!」って言われるんですよ。 で、旦那の方もニューヨークに住みたいから、「息子をニューヨークに引き取りたい」っていう風に別の弁護士に相談するんですね。 そうすると「絶対にダメだ!」って言われるんですよ。 「奥さんは実家のあるロサンゼルス、カリフォルニアに帰って息子さんを産んでいるから、君がその息子さんを奥さんに黙ってニューヨークに連れていったら誘拐になっちゃうよ」って言われるんですよ。 (赤江珠緒)親でも誘拐になっちゃう? (町山智浩)なっちゃうらしいんですよ。 「だから不可能だ。 君が主張をできるのは共同親権。 2人で親権を分割することしかできない。 でも、それには君がカリフォルニアに住むしかないんだ」っていう風に言われて。 それでカリフォルニアにアパートを借りて住みながら親権裁判をしていくっていう話なんですよ。 (赤江珠緒)へー! 息子の親権を争う (町山智浩)だからこれが……昔あった映画で『クレイマー、クレイマー』っていう映画があったのをご存知ですか? (赤江珠緒)ありましたね。 (町山智浩)あれが親権争いの映画だったですね。 ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープの離婚した夫婦が一人息子を巡って争う映画だったんですけども。 あれの現代版に近いんですよね。 あの『クレイマー、クレイマー』っていう映画もね、監督の離婚を元にして作った映画で。 みんな、本当の話なんですよ。 (山里亮太)みんな実体験に基づいている(笑)。 (町山智浩)そう。 全部マジな話なんで。 で、あの『クレイマー、クレイマー』という映画ですごくおかしかったのは、お父さんが全然家事をしたことがなくて。 息子のためにフレンチトーストを作ろうとして作れないとか、そういう父親が全然結局役に立たないっていうところがコメディになっていたんですけども。 こっちの『マリッジ・ストーリー』の方はもっとギャグがキツいんですよ。 まあ、本当にあったことらしいんですけども。 (赤江珠緒)うんうん。 (町山智浩)まあ、それはギャグなんで説明はしませんが。 ただ、この2人の演技が素晴らしい。 スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの。 あのね、スカーレット・ヨハンソンが弁護士に初めて会いに行った時に、「まず旦那さんとの馴れ初めを聞かせて」って言われて、弁護士に話していくんですよ。 「こうやって出会って、こうやって好きになって、こんな風にして結婚して……」って話していくうちに、幸せな気持ちになっていっちゃうんですよ。 (赤江珠緒)へー! ちょっと思いだして? (町山智浩)だって幸せだった時のことを思い出すから。 で、「ああ、これが壊れてしまうんだ」って思って今度は涙がボロボロと止まらなくなるんですよ。 それを5分間で一気に彼女は演じ抜くんですよ。 (赤江珠緒)はー! (町山智浩)だからこれ、赤江さんもドラマに出たことがあるからわかりますよね?(笑)。 (赤江珠緒)いえいえ、なにをおっしゃるやら(笑)。 (町山智浩)5分間の一人芝居ですよ。 (赤江珠緒)カメラを前にして、止めずにね。 へー! (町山智浩)まあ、違うアングルのカメラ2台で同時に撮っているんで画面自体は切り替わるんですけども。 実際には通しで演じています。 一発撮りです。 あと、クライマックスでこの2人が互いの気持ちをぶつけ合うシーンがすごくて。 これ、10分間、一発撮り。 で、ものすごいリハーサルをして二日間に渡って最初から最後まで10分間演じ通すのを何十回も……50回ぐらい繰り返したらしいんですよ。 (赤江珠緒)そんなに? でもケンカのシーンだから、セリフとかもバーッと勢いで言わなきゃいけないセリフもたくさんあるだろうしね。 (町山智浩)そう。 だから最初は冷静に話そうとして。 傷つけないように……って思っているんだけどもだんだんだんだんとエスカレートしていって2人ともボロボロになるまでを何十回も演じているんですよ。 だからこれがすごいんですけども。 でね、これ男と女の違いもすごくよく分かる映画になっていて。 この旦那さんのチャーリーは奥さんに逃げられたことでどんどんどんどん壊れていくんですよ。 (赤江珠緒)へー! 男と女の違い (町山智浩)仕事もダメになって、生活もめちゃくちゃになっていって。 で、いちばん悪いのはその楽しかった時のことばっかりを振り返っていって。 「あんなに2人は愛し合ってたんだから、もしかしたら寄りを戻せるかも?」って無駄な期待をしちゃうんですよ。 (赤江珠緒)ああ、それは難しいですね……(笑)。 (町山智浩)ねえ。 で、過去のことばっかり考えていて。 ところが、奥さんの方はもうハリウッドで女優としてやってこうと思って、気持ちを決めちゃってるんですよ。 だからものすごく前向きなの。 過去を振り返らない。 (赤江珠緒)フフフ、なるほど(笑)。 (町山智浩)で、特に最初の……はっきり言うと離婚の原因は旦那の浮気なんですけども。 ただ、それを超えていって、「いままでのその8年間、自分は旦那のためにあまりにも尽くしてきた。 自分の女優としてのキャリアはハリウッドに行かないと作れないのに、ハリウッドに行かないでがんばってきたんだ。 旦那の方に従って。 でも、もう私は自分のキャリアを犠牲にしない!」ってことで。 ものすごく未来を見始めちゃっているんですよ。 だから旦那はどんどんと落ちていって、過去ばかりを見ているのに、奥さんはどんどんと上がっていって未来を見ていくっていう、もう完全にすれ違っちゃうんですよ。 (赤江珠緒)はー! (町山智浩)でも、2人で話しあっている時に奥さんはやっぱり家族だったから。 旦那の髪の毛がボサボサだったことに気付くんですよ。 で、「ちょっと切ってあげるわ」って優しく髪の毛を切っちゃうんですよ。 世話を焼いちゃうんですよ。 すると旦那はまたそれで余計な期待を抱くんですよ。 「ああ、やっぱり彼女、俺のことをまだ好きだな?」みたいな。 でも、彼女としてみれば、恋愛は終わっているんですよ。 ただ、家族だから。 離婚してもやっぱり家族じゃないですか。 だから世話をしているだけなんですよ。 (赤江珠緒)うんうん。 (町山智浩)そのすれ違いが全然食い違っているところがまたおかしいんですよ。 だから、いちばんわかりやすいのはね、2人がカラオケに行くんですよ。 で、ブロードウェイミュージカルで『カンパニー』というミュージカルがありまして。 1970年代のミュージカルなんですけども。 そのミュージカルの挿入歌を2人とも歌うんですよ。 奥さんも旦那さんも。 ところが、その歌の差に2人の違いがよく出てるんで聞いてほしいんですが。 まず、奥さんが歌うのは「あなたは誰かをクレイジーにするわ」っていう歌なんですが。 こういう歌なんですよ。 (赤江珠緒)おおう……対照的(笑)。 (町山智浩)そう。 もうこれ、泣いちゃっているんですよ。 涙目で歌っているんですけども。 これはその、結局結婚できなくて彼女たちに逃げられた主人公のボビーが「愛する人がいるから、人は生きていけるんだ。 1人ぼっちだったらそれは死んでいるのも同じなんだ」っていう歌なんですね。 (赤江珠緒)完全に後悔してるじゃないですか(笑)。 (町山智浩)そうなんですよ(笑)。 奥さんの方は「終わった! 次に行こう!」みたいな感じで、旦那の方は「もう俺は生きていても楽しみも何もないよ……」ってなっていて。 (赤江珠緒)ちょっとこのノア・バームバック監督、後悔しているんですかね? こんな映画を作ったっていうことは。 (町山智浩)そうなんですよ。 これね、だから本当に悲痛なところがまたおかしい、笑っちゃうんですけど。 で、これね、奥さんのニコールのこういうセリフがあるんですよ。 「『もう彼のこと全然、愛していない』なんて単純なことだったら離婚は簡単なんだけどね」って言うんですよ。 「離婚する」って言っても、やっぱりいままで家族だったわけだから、相手はもう自分の一部なんですよね。 だから、どんなに嫌いになってどんなに憎んでも、愛する気持ちはものすごくちっちゃくちっちゃくなっていくんですけども。 でも、完全にその愛はゼロにはならないんですよ。 (赤江珠緒)ああー。 (町山智浩)だからお互い、辛くて大変なんですよ。 愛は完全にゼロにはならない (赤江珠緒)そうかー。 でも、この夫婦の場合はやっぱりちょっと支えてた側が奥さんだったから。 「支えるのがなくなったらこっちは楽だ」ってなって。 支えられてた方はパタンと倒れているみたいな感じがあるんですね。 (町山智浩)そうなんです。 結局、男の方が弱かったというか、頼っていたんですね。 ただ、ここで離婚ということをきっちりするということで、この旦那は初めて能動的にその結婚に対して動くんですよ。 だから、これは離婚の話なんだけれども、愛し合った者同士の最後の共同作業なんですね。 これは。 だからね、やっぱりこれはラブストーリーなんですよ。 (赤江珠緒)はー! (町山智浩)だから非常に切なくて泣ける話で。 しかもそのノア・バームバック監督自身の前の奥さんに対する反省文であって。 それでやはりラブレターになっているんですね。 (赤江珠緒)そうか。 そういう状態になっても、形はちょっと変わっても、愛といえば愛か。 なるほど。 (町山智浩)消えないでしょう、やっぱり。 家族って。 一旦、家族になった人って。 だからそういう意味で、切ないんだけどもものすごくおかしくて。 もうゲラゲラ笑うシーンもあるんですけども。 まあ、これはこの2人、アカデミー賞ノミネートは確実だろうと思いますね。 (赤江珠緒)そうですか。 でも、たしかにこのストーリーだと演技がすごくものを言ういうかね。 それがなくては成立しない感じですもんね。 (町山智浩)もう本当にね、いろいろと身につまされるところもありますが……。 (山里亮太)俺も勉強しておこう……。 (町山智浩)山ちゃんも絶対に見た方がいいですよ! (山里亮太)ねえ。 これは僕、絶対に見た方がいいですね! (町山智浩)ということで、『マリッジ・ストーリー』は12月6日でNetflixで配信となります。 (赤江珠緒)また配信に先立って11月29日から一部劇場で上映もスタートするということだそうです。

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『マリッジ・ストーリー』あらすじ・感想・ネタバレ【大袈裟なくらい話をしよう】

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どーも、スルメ です。 今年の東京国際映画祭で拝見した作品のレビューになります。 意気揚々と「映画祭中に10本は観るわ~」と豪語していたのですが、直前に風邪ひいたのとチケット争奪戦に敗れたのもあって、数本しか見ることができませんでしたw どれも素晴らしい作品だったのですが、とりあえず 『マリッジ・ストーリー』からレビューを書いていこうかと。 この映画てっきり劇場公開作品かと思っていたのですが、Netflixオリジナルなんですね。 何度も言いますが、来年のアカデミー賞はNetflix映画が多くノミネートされると思います。 いや、マジで。 これでノミネート全然なかったらアカデミーの陰謀だと思うレベルですからねw 今作も、賞レースに関わってきそうな気配がプンプンするぞ。 監督 メガホンを取ったのは『フランシス・ハ』の ノア・バームバック。 現在は『レディバード』の監督でもあり、女優でもあるグレタ・ガーウィグと交際しています。 『フランシス・ハ』のように二人がタッグを組む作品が観られるかもしれません。 キャスト 主演は『アベンジャーズ』シリーズの スカーレット・ヨハンソンと、『スターウォーズ』シリーズの アダム・ドライバー。 ディズニー二大映画シリーズでメインを張った二人が共演するだけでも嬉しいですね。 離婚中でありながらも、二人のコミュニケーションがメインで展開していくので、このキャスティングは納得いきます。 共演は ローラ・ダーン、アラン・オルダ、レイ・リオッタなどなど。 それこそ 『スターウォーズ』や 『アベンジャーズ』がそうだし、レオナルドディカプリオの 『レヴェナント』とかも撮影方法が理解できません。 CGを巧みに使っているなら私の知らない魔法のような技術なんだなで済むのですが、今作はまた違った意味で凄い映画でございました! やっぱり スカーレット・ヨハンソンと アダム・ドライバーの二人が良かったんですよ。 仲が良いのか悪いのかあやふやで、壁を持ってお互い接している感じが上手く表現されています。 離婚モノということで暗いストーリーをイメージする方もいるかと思いますが、今作は 意外にもコメディ寄りです。 映画祭で観たということもあるのでしょうけど、客席も大盛り上がりでかなり楽しい映画体験でしたね。 ただ一つ気がかりなことが、この映画がNetflixオリジナルだということ。 ほとんどの方がストリーミングで見ると思うんです。 シネマで大勢の観客と観るのと、一人で自宅で観るのでは大きく印象が異なってしまう場合があります。 ストリーミングも大好きで、今では生活に欠かせないものになっているけども、映画は大勢と同じ空間で気持ちを共有してこそなのかな~と思ってしまったり。 確実に何らかの賞に絡んでくる映画だとは思いますが、ストリーミングと劇場公開作の違いを考えさせられる作品になりました。 ここから先は『マリッジ・ストーリー』のネタバレが含まれる場合があります まだご覧になっていない方はご注意を!! 感想 冒頭は夫婦二人がお互いの印象について語り合うシーンから始まります。 妻の ニコール スカーレット・ヨハンソン が夫である チャーリー アダム・ドライバー の良い部分を語り、仲睦まじい夫婦を思い起こさせます。 しかし、そのシーンは円満な離婚のためのカウンセリングの一部であり、褒め合っていた直後には一気に険悪なムードへと押し上げるのです。 仲の良い夫婦ではないけれど、一人息子のために円満に別れる道を探していくと。 しかし、弁護士の行き過ぎた行動によって事態は急変。 本来であれば弁護士を立てずに終わらせるはずが、どんどん大きな問題になっていき、夫婦間にさらに溝が生まれてしまいます。 そのドタバタな様子がコメディとして描かれているんです。 扱っている内容は重く、子供にとっても夫婦にとっても辛いものではあるけれど、 客観的にその様子を見ることになる私達にはコメディに映っているんですね。 私は離婚どころか結婚もしていないんですが、なんとなくコメディとして扱われる理由が分かる気がする。 友達の別れ話とか聞いていると本人たちは真面目なんだろうけど、どこか可笑しな話に聴こえますし。 それは客観的に二人の関係を見ることができているだけで、当事者になれば全然見方が変わるのでしょうが。 劇場で大笑いしていた人たちも私と同じ考えを持っているんじゃないかな。 というワケで本作は並みの恋愛映画では満足できない方も観るべきだと思うし、 「恋愛映画なんてくだらねー」と思っているような方でも楽しめるのではないかと。 逆にキュンキュンしたいよって言う方にはイマイチおすすめできないな。 この映画は恋愛映画に否定的な意見を持っている人の方が楽しめるかもしれない。 そんな映画本当に珍しいんですよ。 要所要所でしっかりと人間関係を描いておきながら、恋人関係にありがちなユーモアも含ませてあるので映画にのめり込む人も多いはず。 『フランシス・ハ』でもそうだったのですが、この監督ってキャラクターを描くのが上手いんですよね。 カッコいい女性を、まるでおとぎ話かのように紡いでいくというか。 それを演じているのがブラックウィドウのスカーレット・ヨハンソンだからまた良い!ショートカットで少しボーイッシュなヨハンソンは、 『アベンジャーズ』で見るようなそれとは大きく異なります。 そう言えば 『攻殻機動隊』で主演やってな~と今更ながら。 あの映画では迫力満点のアクションを見せているのに、ヨハンソンの良いところを全然捉え切れていなくてですね。 『マリッジストーリー』はアクション皆無にも関わらず、表情や動きはアクションをやっている時以上。 『エンドゲーム』よりも良い演技をしていたと思うし、主演の 『ブラックウィドウ』ですら超えられるかどうか……。 なんと言うか派手な動きはなくても、精神的な動きは見せてくれているんです。 特に ラストの言い争いのシーンなんて本当にどうやって撮影したのか不思議なくらい。 あれだけの量の台詞を頭に叩き込みつつ、冷静さを失ったかのような演技をするので 「何テイク撮ったのかな~」とか後々考えてしまうくらい。 他の映画を観ているとキャラクターが激昂している時って、意外にセリフ数少なかったりするんですよね。 セリフで怒りを表現するよりは、その場の表情とか周りのリアクションや音楽で表現することが多い気がします。 いや、それが普通なのかもしれませんけど。 しかし、本作では 怒涛の台詞嵐の中でキチンと動きや表情も付けて激昂し合うと。 ただの夫婦喧嘩ではなくて、いつ手が出てもおかしくないくらいの緊張感を醸し出しているのです。 こんな映像今まで観たことないかも。 少なくとも今年ベストに入るレベルの白熱したバトルシーンでした。 そんなこともありまして普段はストリーミング肯定派の私でも、こればっかりは映画館で観たいな~と。 アクション映画以上にそう感じてしまいましたから。 Netflix映画をアカデミー賞から締め出そうとしているスピルバーグの考えが少しわかった気がします。 劇場公開映画とストリーミング配信映画は別に観るべきなのか…。 まとめ 確か日本でも公開されるとか、そんなニュースを見たような気がする。 改めて映画館の良さを実感した作品でありました。 スカーレット・ヨハンソン出演作は 『ゴーストワールド』と 『ロストイントランスレーション』が好きだったんですけれども、これは順位に変動が起きそうな映画でしたね。 アダム・ドライバーの方は 『ブラック・クランズマン』を観ていないから、まだ何とも。 「スター・ウォーズ」だけで終わるような俳優でないことは確かですね。

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映画『マリッジ・ストーリー』の私的な感想―冷静と情熱の間で立ち戻る女の分岐点―

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解説 「イカとクジラ」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」のノア・バームバック監督が、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーを主演に迎えて描いたNetflixオリジナル映画。 女優のニコールと夫で舞台演出家のチャーリーが結婚生活に葛藤を抱え、離婚に向かっていく姿を描いたヒューマンドラマ。 結婚生活がうまくいかなくなり、円満な協議離婚を望んでいた2人だったが、それまで溜め込んでいた積年の怒りがあらわになり、弁護士をたてて争うことになってしまう。 第92回アカデミー賞では作品賞のほか主演男優、主演女優、脚本など計6部門でノミネートされ、ニコールを助ける女性弁護士ノラを演じたローラ・ダーンが助演女優賞を受賞した。 そのほかの共演にアラン・アルダ、レイ・リオッタら。 Netflixで2019年12月6日から配信。 日本では配信に先立つ11月29日から、一部劇場にて公開。 2019年製作/136分/G/アメリカ 原題:Marriage Story 配給:Netflix スタッフ・キャスト 映画監督で脚本家のチャーリーは、ハリウッドでは人気女優だったニコールと恋に落ち、結婚してからはチャーリーの故郷ニューヨークで暮らしている。 しかし、互いの価値観の違いから離婚を決意した2人は、当初は円満な協議離婚を目指していたが、別れるとなった途端、意識のすれ違いが俄然表面化して、各々が弁護士を立てて法廷闘争へ。 これまでは、「クレイマー、クレイマー」がギリギリ扱っていた問題を、さらに、容赦なく掘り下げようとするのが本作。 興味深いのは、離婚という個人の問題が、弁護士の手に委ねられた途端、全く異なる力学によって"劇場化"してしまう点。 夫婦の諍いの原因が、ニューヨークvsロサンゼルスという、アメリカ映画が長らくテーマにしてきた土地柄と気性の違いにもあることを、露わにしていく点。 何よりも、相手に対して感じた違和感を徹底的に追求した先にある、自分と他者の間にある溝の深さだ。 一旦「違う」と思ったら最後、行き着くところまで行ってしまう結婚という行為のギャンブル性が、そして、人間という生き物の脆さが、深く身に沁みる映画である。 夫婦の関係性を土地や職業をメタファーにし、巧みに表現した恋愛映画 夫は妻を理想の妻であるよう指導する舞台監督であり、仕事で周りが見えない様はまるで真っ暗で外の見えない舞台の演劇場そのものだ。 また、子供のためにロサンゼルスには移住しようとせず、舞台の街ニューヨークに閉じこもる。 一方女優の妻は、夫の理想を演じることに疲れ、有名になることを望んで映画の街ロサンゼルスに住むことを決意する。 ニューヨークという閉じた街 歩く街 から、ロサンゼルスという開けた街 車で移動する街 に移住し、アメリカのスター女優になることを夢見る。 しかし、舞台監督と女優の間に生まれた子供が、本が読めず、数学が得意という点は負に落ちない。 「デスカムトゥルー」 C IZANAGIGAMES, Inc. All rights reserved. 「ソニック・ザ・ムービー」 C 2020 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC. ALL RIGHTS RESERVED. 「エジソンズ・ゲーム」 C 2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved. 」 C 2019 Sony Pictures Television Inc. and CBS Studios Inc. All Rights Reserved. 「ドクター・ドリトル」 C 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

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